規制・法務 · Regulation & Compliance
英国の海賊版被害13.5億ポンド推計、利用者の支払い意向から算定
英国放送業界の年間逸失収益を算定した委託調査について、専門媒体が方法を確認。海賊版が使えなくなれば払うという回答を、実際の行動とのずれを補正せず計算していた。
英国放送業界の海賊版による年間逸失収益を13.5億ポンドとした推計は、利用者の支払い意向を基に算定されていた。専門媒体トレントフリーク(TorrentFreak)が9月6日、委託者への独自取材で方法を確認したと報じた。
- 報告書は、海賊版対策活動のビーストリームワイズ(BeStreamWise)がWPIエコノミクス(WPI Economics)に委託したもの。調査会社JLパートナーズ(JL Partners)が2026年2月3〜11日に実施した2,501人への調査に基づく。
- 税収への影響は年間3億6,600万ポンド、雇用への影響は英国全体で1万400人分と推計した。政府には啓発活動への支援と、業界横断の自主的な対策枠組みを提言している。
- 同媒体によると、海賊版利用者に、海賊版が使えなくなったらどの正規サービスに料金を払うかを尋ね、回答に平均料金を掛けて英国全体へ拡大推計していた。
事業上のポイント
ビーストリームワイズは同媒体に、料金を払う意思を示した回答者だけを計算に含めたと説明した。一方、仮定の質問への回答と実際の行動とのずれを調整する補正は行わず、回答をそのまま使ったとしている。
同媒体は、13.5億ポンドは実際に失われた売上を測定した値ではなく、海賊版がなくなれば利用者が正規料金で払うと答えた購読料の推計だと指摘する。収益規模の算定には、表明された加入意向が実際の支出になるという前提が置かれている。
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