規制・法務 · Regulation & Compliance
フランスの音楽チャート、生成AI楽曲の掲載条件を公表
人の実質的な関与とAI利用の開示などを条件とする。文化省が公開した報告書は、AI生成の表示だけでは著作権保護の有無を判断できないと指摘する。
フランスのレコード業界団体SNEPは9月8日、生成AIを使った楽曲を音楽チャートに掲載するための条件を公表した。同団体によると、5月から運用している業界基準だ。
- 楽曲の制作に、人の実質的な関与があること。
- 生成AIを利用した事実を、明確かつ透明に開示すること。
- 利用するAIサービスが許可されたもので、フランスの法制度に従っていること。
- 著作権などの権利を守り、利用するAIサービスの規約にも反しないこと。再生回数やチャートの操作が疑われる楽曲も対象外となる。
事業上のポイント
AI利用の開示と、楽曲が著作権で保護される根拠は別の問題だ。フランス文化省が7月に公開した委託報告書は、AI規則に基づく生成物の表示について、その有無だけでは著作権で保護されるかは決まらないと指摘する。AI生成と表示された作品にも、保護される人の創作的な寄与が含まれ得るという。
同報告書では、人の創作性は制作の企画、生成中の指示、生成後の選択や修正にも現れ得る。ただし、最終成果物に人の自由な創作上の選択が反映されている必要がある。AI利用を表示したかどうかだけでは、この判断はできない。同報告書は執筆者の見解を示したものだ。
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