規制・法務 · Regulation & Compliance
AI企業アンソロピックの著作権和解金、出版社が分配請求を訂正
著者から出版社の全額請求などの報告が寄せられ、訂正対応も確認された。分配争いが解消しない作品は、和解金の支払いが留保される。
AI企業アンソロピック(Anthropic)の著作権和解金を巡り、出版社の分配請求に訂正対応が生じている。作家向け情報サイトのライター・ビウェア(Writer Beware)が9月4日、著者から寄せられた相談と出版社への取材結果を報じた。
- 同サイトには、出版する権利が著者に返還済みの作品に出版社が半額や全額を請求したとの報告が届いた。著者が著作権を持つ刊行中の作品への全額請求も報告された。全体の件数は不明だ。
- 出版社ケンジントン(Kensington)の最高経営責任者は同サイトの取材に、全額請求を意図したものではなく、修正中だと回答した。
- 公式FAQでは、一般書や大学出版書などは著者と出版社で折半する配分を原則とし、教育書は例外としている。
- 作家団体オーサーズ・ギルド(Authors Guild)によれば、通知に示された分配の相違は他の権利者による請求を示すもので、受領額の確定ではない。
事業上のポイント
ライター・ビウェアに相談した著者のうち1人は16冊、別の1人は11冊の権利返還済み作品に出版社の請求があったと述べている。分配争いは複数作品に及び、オーサーズ・ギルドの説明では、争いが解消しない作品の資金は払い出されない。
ただし、返還済みでも配分は一律ではない。同団体の見解では、教育書を除き、2022年8月10日より前の返還なら契約次第で著者への全額配分が相当となる。それ以後の返還で侵害時に出版社が権利者だった場合は、出版社による半額請求が有効になりうる。
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