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Spotify がアーティストの動画直接アップを開放 — YouTube への攻めと、レーベル外しの綱渡り

Spotify がライブ・スタジオ・カバー・公式 MV をアーティストが直接アップできるベータを始めた。ロイヤリティ対象でチャート算入もあり得る。YouTube の音楽動画支配への攻めであると同時に、レーベルを介さない収益関係を慎重に試す一手でもある。

Spotify は6月17日、アーティストが動画を直接アップロードできるベータ機能を始めた。対象はライブ演奏やスタジオセッション、カバー、公式ミュージックビデオ(MV)で、いずれもロイヤリティが支払われチャートに算入される可能性もある。

  • 投稿は Spotify for Artists の管理画面から行い、現時点では数万組のアーティストが利用できる
  • 動画は特定の楽曲・リリースに紐づける必要があり横長(16:9)が推奨、ビジュアライザーや歌詞動画、複数曲のコンサート、音楽のない動画は対象外
  • 署名アーティストの公式MVは引き続きレーベルやディストリビューター経由で、直接アップが開くのはライブ・スタジオ・カバーなど公式MV以外の領域
  • 動画を見たリスナーはその後3週間で当該曲の再生が平均64%増え、保存・共有の確率も高まると Spotify は説明する
  • Spotify は2018年に楽曲の直接配信ツールを試みたが、レーベルの反発が取り沙汰されるなか1年足らずで撤回した経緯がある

編集部の視点

今回開いたのは、既存曲に結び付くライブやスタジオ映像の投稿経路だ。楽曲そのものの直接配信ではない。公式ミュージックビデオは引き続きレーベル経由とし、2018年に撤回した仕組みより狭い境界を引いた。Spotify はレーベルとの流通関係を崩さず、動画から音声再生を増やせる領域だけを自社管理へ寄せようとしている。

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