規制・法務 · Regulation & Compliance

英当局Ofcom、BBCのネット発信に初の強制力あるルールを協議へ

Ofcomが、BBCのニュースサイトやアプリ、SNS発信に適用する新たな規範「BBC Online Material Code」の協議を始めた。これまで拘束力のない見解しか出せなかった領域に、初めて執行可能なルールを設ける。

英メディア規制当局のOfcomが、BBCのオンライン発信に新たな規範を設ける協議を7月2日に始めた。これまでBBCのネット上のコンテンツについては苦情を検討し拘束力のない見解を示すことしかできなかったが、初めて執行可能なルールに格上げする。

  • 協議は2026年7月2日開始。期限は8月27日17時で、最終ルールの確定は2026年後半の見込み
  • 対象はBBCの英国向け公共サービスのオンライン発信全般。ニュース・スポーツのサイトやアプリ、BBCの公式・職員個人のSNSアカウント(リポスト含む)、教育教材まで、テキスト・写真・動画・音声が対象
  • 権限拡大の根拠は2024年の英文化・メディア・スポーツ省(DCMS)によるBBC憲章の中間レビューと、これを受けた2025年12月のBBC Framework Agreement(BBCと政府の運営協定)改定
  • 重点は報道の公平性と18歳未満の保護。放送と同水準の基準を、オンラインの特性に合わせて調整して適用し、苦情処理・調査・制裁の手続きも新たに整える
  • あわせてOfcomは、BBC幹部の苦情窓口「ステージ2」に上がった苦情のサンプル調査も行い、外部からの監督を強める

編集部の視点

BBCのオンライン発信は、いまや放送番組より速く広く読者に届く場になっている。だが規制は長らく二段構えで、公平性や未成年保護をめぐる苦情はネット上では非拘束的な見解止まりだった。職員個人のSNSや教育教材まで対象を広げたのは、BBCの「発信」を放送の枠の外まで規律する試みと読める。8月27日の意見募集を経て固まる最終ルールが、実際にどこまで制裁を伴う執行力を持つかが次の焦点になる。

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