経営・戦略 · Strategy & Corporate
音楽ロイヤリティ基盤Curveの独立売却が完了 EUのデータ分離条件を履行
Jamen CapitalとMerlinによる買収が欧州委員会の最終承認を経て完了した。競合レーベルの機密データを大手音楽会社から分離するための構造的措置が実行段階を終えた。
音楽ロイヤリティ計算基盤Curve Royalty Systems(カーブ・ロイヤリティ・システムズ)を、投資会社Jamen Capital(ジェイメン・キャピタル)と独立系音楽ライセンス団体Merlin(マーリン)が取得する取引が完了した。欧州委員会の最終承認を受け、Curveはユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)傘下から独立した。
- Curveは原盤と音楽出版のロイヤリティ計算を担い、レーベル、配給会社、出版社などへサービスを提供する
- 経営陣、従業員、ブランド、製品、顧客窓口は維持し、Richard Leach(リチャード・リーチ)がCEOとして続投する
- 売却は、UMGによるDowntown Music Holdings(ダウンタウン・ミュージック・ホールディングス)買収を欧州委員会が認めた際の条件だった
- 欧州委員会は、UMGがCurveに保存された競合レーベルの商業上機密性の高いデータへ接近できることを競争上の懸念としていた
事業上のポイント
今回の完了は、音楽企業が使うロイヤリティ計算基盤の所有者と、その基盤に処理を委ねる競合レーベルのデータを分離する構造的措置だ。欧州委員会はUMGによるDowntown買収を全面的に止めるのではなく、Curveを独立した買い手へ丸ごと売却する条件を課した。顧客側では日常の製品や窓口を維持しながら、データを大手レーベル傘下から切り離す形で競争上の懸念に対応した。
— Sources / 情報源
— 読後の印象を教えてください — Tell the desk
記事に登場するエンティティ
関連記事