規制・法務 · Regulation & Compliance

AI 音楽訴訟、被告と原告の両側へ拡大 — エヌビディアが標的に、独立アーティストには大型訴訟ファーム

メジャーレーベルが和解へ向かう一方で、AI 音楽の訴訟は別の二方向へ広がった。同じ 6 月 22 日、Jamendoエヌビディアを、独立アーティストの集団は大型訴訟ファームを得て Udio を、それぞれ提訴した。

AI音楽を巡る訴訟は、メジャーレーベルが和解へ向かう一方で、別の二方向へ広がった。同じ6月22日、Jamendoエヌビディアを、独立アーティストの集団が大型訴訟ファームを得てUdioを、それぞれ提訴した。

  • Jamendoは、研究・学術用データセットMTG-Jamendo(5.5万曲超)を非商用条件に反してAI学習に使ったとしてエヌビディアを米カリフォルニア州北部地区連邦地裁で提訴。実損害・利益で1,780万ユーロ(約2,030万ドル)、または法定賠償で侵害1件あたり最大3万ドルを求める
  • エヌビディアは学習データを「オープンソースのデータのみで構成される」と反論している
  • 独立アーティストの集団は、タバコ訴訟で2,600億ドルの和解を勝ち取ったHagens Berman(ヘイゲンス・バーマン)を新たに得てUdioへの訴状を修正。YouTubeやSpotifyの技術的保護を回避し「数千万件」の録音をストリームリッピング(配信音声を不正に抜き出す行為)で取得したと主張
  • 和解が進むUMG・Warnerの陰で、ソニー・ミュージックSuno・Udio双方と、UMGもSunoとは、なお係争を続ける

編集部の視点

メジャーの和解は訴訟を終わらせるのではなく、和解できない当事者へ係争の担い手を入れ替えている。被告は音楽AIサービスから学習データや計算基盤を担う上流の事業者へ、原告は大型訴訟ファームを得た独立アーティストへと広がった。エヌビディアの「オープンソースのみ」との主張とJamendoの非商用ライセンス違反論のどちらが米カリフォルニア州北部地区連邦地裁で通るかが、次の戦線を占う。

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