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英Sky、ITVの放送・配信部門を最大16億ポンドで買収へ ― 英国の民放首位級が一つになる

Comcast傘下のSkyが、ITVの放送・配信部門を最大16億ポンド(約21億ドル)で買収することで合意した。無料配信ITVXを含む英民放の中核が、有料テレビ最大手と一つになる。

英有料テレビ大手SkyComcast傘下)が、ITVの放送・配信部門「Media & Entertainment」を最大16億ポンド(約21億ドル)で買収することで合意した。両社が7月6日に発表した。

  • 対価は現金12億ポンド、Skyが持つ制作会社Love Productions(2億ポンド相当)の譲渡、広告収入に連動する追加対価最大2億ポンドの三段構え。ITVは株主へ約9億5,000万ポンド(1株25ペンス)を還元する
  • 買収対象は地上波チャンネル群と無料配信ITVX(月間利用者1,650万人)。制作部門ITV StudiosはITV側に残り、Skyは完了後5年間で最低21億ポンドのコンテンツ供給契約を結ぶ
  • 統合後は英国の家庭内視聴の約2割を占め、BBCに次ぐ規模になるとSkyは説明する。英視聴率調査Barbによる5月の両社合計シェアは17.7%で、YouTubeの18.6%に迫る
  • 完了は2027年下半期の見込み。競争・市場庁Ofcomの承認が前提で、ITVのチャンネルとITVXは無料視聴と公共放送の責務を維持すると両社は表明した

編集部の視点

Paramount-WBD統合と同じく、グローバル配信とYouTubeに対抗するための伝統メディアの大型集約だ。かつてなら競争法上通りにくかった国内首位級同士の統合を、当事者は「視聴市場はもはやテレビだけではない」という市場の再定義を前提に押し切ろうとしている。規制当局がこの前提を認めるかどうかが、欧州の放送再編の次の基準点になる。

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