技術・配信 · Technology & Delivery

独放送最大手RTL、買収した衛星放送・配信のSkyと技術部門を統合

Bertelsmann傘下のRTLSky Deutschlandが、買収完了後のインフラ・配信・データ基盤を一本化する体制を発表した。

独放送大手RTLが、6月に買収を完了したSky Deutschlandとの技術統合体制を明らかにした。両社は7月3日、統合後の体制と技術部門トップの人事を発表した。

  • RTL+・Sky・WOWを合わせた独語圏の有料加入者は約1,230万人。統合はこの規模を支える技術基盤の一本化が狙い
  • 技術統合の責任者には元SkyのCTOだったPatrick Sturmが就任。役職はExecutive Vice President Technologyで、RTL DeutschlandのCOO Andreas Fischerの直下に就く。担当はインフラ、プレイアウト(番組送出)、ストリーミング、CRM、データ、AI活用の統合
  • Sturmは「メディア業界で最も強い技術チームの一つ」を作り、世界の主要配信プラットフォームと同じ技術水準に到達することを目標に掲げた
  • 経営体制はCEOのStephan Schmitter、Chief Content OfficerのInga Leschek、広告販売Ad AllianceのCEOであるFrank Vogelが継続。年間コンテンツ投資は20億ユーロ超で、ブンデスリーガ、DFBポカール、UEFAヨーロッパリーグ・カンファレンスリーグ、NFL、F1などのスポーツ権を保有する

編集部の視点

技術トップに外部人材でなく元Sky CTOを据えたのは、買収した側でなく買収された側の技術水準をRTL全体に広げる選択だ。放送とライブスポーツを軸にしたまま配信基盤を大手配信プラットフォーム並みに引き上げられるかは、欧州で相次ぐ放送・配信の統合が「看板の統合」で終わらず技術面まで踏み込めるかを測る試金石になる。

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